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ほら話「医務室」
JUGEMテーマ:小説/詩

 友達の友達の話です。

ある日の金曜日。
毎日の残業と上司とのつきあいの飲み会で疲労がピークに達したらしく友達の友達(仮にYさんとします。)は、どうしても眠くなって机でもうつらうつらするので、どうせ今日も残業だからと同僚に声をかけて医務室に行ったそうです。

医務室と言っても名ばかりの週に1回産業医が来るだけでものだったようです。
一応薬棚のようなものはありますが、鍵は産業医が持っているので勝手に取り出すことは出来ず、そのため休息するための仮眠室のようなものだったようです。
産業医は毎週水曜日の午後だけ来るのが通例なので、この日は誰もいません。
いるとすれば仮眠目的の人くらいなものです。

自社ビルですが古いビルで4階建ての2階の西側に医務室はあったそうです。
一応エレベーターはあるのですが、遅いし積載量も少ないので大抵の人は階段で上り下りをすることが多かったようです。

Yさんも疲れてはいましたが待つのが面倒で階段を使って3階から2階に降りていきました。
医務室の近くには会議室しかない構造だったそうです。

医務室に入ると夕方の割には温度が低いくらいで一瞬身震いしたそうです。
全館空調で発熱するものがほとんどないからこんなに冷えているのかと思ったそうです。

ベッドは3つあったそうです。
一番奥のベッドは誰かが使っているのかよくある医務室のようにカーテンで仕切られていました。
一番奥のベッドは窓に近いこともあるので、うっすらと人がいるようなシルエットが窓から差し込む西日でわかったそうです。
そうなると真ん中で眠るのも隣が気になるので間をひとつ空けて入り口に一番近いベッドで眠ることにしたそうです。

当然カーテンは閉じますが、カーテンレールはL字なので、入り口側と足下までしか来ません。
隣のベッドの方は丸見えで、それも気持ち悪いからと隣のベッドのカーテンも他人から見られないように真ん中のベッドのカーテンを足下の手前まで下げたそうです。
少しだけ隙間ができましたが窓から遠いこともあって光は遮られたように思えたそうです。

おかげですぐに意識を失うように眠ったそうです。
そのとき隣のベッドに誰かが来たような気がしたらしいのですが、襲ってくる睡魔には勝てなかったそうです。

それからどれくらい経ったかわかりませんが酷く寝苦しくて目を覚ましたそうです。
全身汗まみれで目を覚ましたそうです。
先ほどより薄暗くなっていて部屋の温度は相変わらず低いままだったそうです。

寝汗の意味がいまいちわからないまま、ふと視線を感じてそちらを見ると隣のベッドとこちらのベッドの足下の方のカーテンの隙間から覗いている顔が上下に並んで2つ見えたそうです。
隙間から見ているので顔は半分しか見えません。
上の人は右側だけが見えて、下の人は左側だけが見えたそうです。
髪の長い女性だったようです。
充血したように赤い目でじっとことらを睨むように見ていたそうです。

バチン

上の方から金属が飛ぶような音が聞こえたそうです。

バチン

もう一度。

音のした方向がわかったのでそこを見るとテニスラケットのトップよりも大きな手が隣のカーテンの上部をつかんで下に引き下げようとしていたのです。
見たこともないような大きくいびつで節くれ立った泥のような色の肌をした手がカーテンを引きちぎろうとしてそれに耐えきれなかったカーテンレールの金属部分がはじけ飛んだ音だったようです。

逃げ出したかったのですが、足下の方には覗き込んでいる女性がいます。
もう一度そちらを見てYさんは気を失ったそうです。

上下に見えた顔はよくよく見ると同一人物で上下とも顔のない方はただ空間が広がっているだけだったからです。

目を覚ますと既に日は暮れていたそうです。
隣のカーテンは何事もなかったかのように普通にそこにあり、足下を見ても誰もいません。
Yさんは怖かったのですが、思い切って隣のカーテンを開けました。
そこには誰もいませんでした。
誰か板気配さえなかったそうです。
ふっと息を吐いて安心した時のことです。

ガシャン

一番奥のベッドのあるところから音が聞こえたそうです。

街灯に照らされて浮かび上がったのは無人のベッドが宙に浮き落下するというものでした。
最初はゆっくり落下していたものが、持ち上げ叩き付けるように激しくなったそうです。

ガシャン
ガシャン
ガシャン

それに反応するように室内の机や薬棚がガタガタと揺れ始めたそうです。

さすがにYさんは怖くなってベッドから飛び出して着の身着のまま会社を飛び出したそうです。それまでの間は一度も振り返らなかったそうです。

運良く正門は開いていました。

ゼイゼイと荒い呼吸で会社を振り返ると、ほとんどの明かりが消えていてそうです。

ただ、明かりの消えた会社の窓の全から真っ赤な目がYさんをじっと見つめていたそうです。

友達はこの話を聞いてからYさんとは会っていないそうです。
というか、行方不明になったそうです。

そして、友達からこの話を聞いてからうちのカーテンの隙間から赤い目が見えるようになりました。

あなたは大丈夫ですか?

| ほら話 | 10:01 | comments(3) | trackbacks(0) |
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| - | 10:01 | - | - |
怖いって・・・
深夜に読むんじゃなかった…。
| okapi | 2011/07/19 11:49 PM |
すげぇ恐い。
ちょっと勃起しました。
| れいら | 2011/07/22 11:41 PM |
>おかぴ
怖くてよかったです。
深夜に読んでもらわないといかんですよ。

>れいら
勃起したですか。
いいことです。怖くて勃起なら生存本能に訴えかけられたわけですから。
生存戦略しましょうか?
| だい | 2011/08/30 12:16 AM |









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